書道「抱朴」掛け軸 - “抱朴”の起源と人生哲学
投稿者 :书道okakejiku on
“抱朴”という言葉は、老子の『道德経』から由来しています。『道德経』に「見素抱朴、少私寡欲」と書いてあります。葉靈鳳の『能改斎漫録』の卷七で、「抱朴」について以下のように記述しています。「抱朴は、道教の自高自大の標榜であり、『抱朴守一』を標榜し长生不老を信じたがった。それで、坐功、煉丹、念咒などの道術を重んじた。」
さらに、「抱朴」は、純真であり、質朴であることを意味する言葉です。『庄子』の中で、「抱朴」は、また守り通すことを意味しています。『庄子・刻意』には以下のように記述があります。「恬淡寂寥、虚無無為、これは天地の平たる者であり道德の質です。故に、聖人は休休焉則平易です。平易則恬淡です。平易恬淡、さて憂患は入らず、邪気は襲わず、故に其徳全て而神不虧。故に、聖人の生也天行、其死也物化;静かにして陰と同徳、動かにして陽と同波;福の先ではなく禍の始めではなく;感応して後に応え、追って後に動いて、不得已して後に起きます。故に其生若浮、其死若休。始终万化に干されず正邪弗能害。恬淡無為、而無以為也。」
以上の記述から、「抱朴」は虚無に沿って中を守り通す道の一つを意味しています。人間が「抱朴」を守れば长生を得て道を得ることができます。
「抱朴」は先秦の哲学の中では重要な地位を占めていました。それから的道教ではこれを受け継ぎ、「抱朴」を重要な練習目標としていました。
「抱朴」の中の「朴」という字は、未加工の木質の意味です。「抱朴」とはこの自然で本然の状態を保つことです。「抱朴」とは真我を守り続けることです。心の浄化と完善を保つことです。
「抱朴」は又、「守静」「坐忘」を意味します。「静為躁君」と言い、守静が躁動を勝つことができます。これは中国古代哲学の一つの重要な观念です。「抱朴」とは守静のことです。道教は特に守静を重んじています。道教にとって、「道」の本質は虚静であると言います。大道を修めるためには必ず「虚」から「静」から入る必要があると言います。だから、「抱朴」は又道教の一つの重要な修養手段です。
「抱朴」の観念は老荘哲学と深く関係しています。『老子』『道失』篇では「大道废、有仁义;知出、有大僞;六親不和有孝慈;国家昏乱有忠臣。」『庄子』はこれに具体的なものとして加えています。『庄子』にとって大道失墜するため仁義が生れる。知が出るころ大偽も出る。父子間が和らず孝慈が現れる。国家がこんも乱れるころ忠臣が生れる。『庄子』はこれら全て人為的な相対的な観点を持っているため「抱朴」の観念を更に具体的で現実的なものに近づけました。
「抱朴」の観念は歴代道教学者によって解釈発揮され、日漸に豊かで完全なものとなりました。東晋の葛洪は『抱朴子』一書で「抱朴守静、全身保生;欲劳累楽欲有为。」と主張しています彼は「抱朴守静」が修道の基本だと言いました。清心寡欲こそが得道成仙の本だと言います。葛洪は清静無為を強調した結果後に道