禅語ー平常心は道

投稿者 :书道okakejiku on

平常心は道
禅は、中国の伝統文化における独特の思考法で、内面的な平静と悟りを重視します。そのため、中国の禅語は日本でも広く歓迎されています。最も有名な禅語の一つが「平常心は道」です。
この禅語の由来は、中国の南宋時代に遡ります。当時、赵州従諱禅師が河北の赵州禅寺で修行し、禅を教えていました。ある日、一人の僧が赵州に「仏法の要点は何か」と尋ねます。赵州は「平常心は道」と答えました。この答えは簡潔で深い意味があり、禅宗で広まり金句となりました。
「平常心は道」の「平常心」は、生活の中で物事に対し平静な心を保つことを意味します。「道」は真理への道、つまり悟りへの道のことです。したがって、この金句は平常心を保つことが真の悟りへと導くと教えています。
この禅語が日本で人気がある理由は、日本文化の「侘寂」と合致すること、現代人に共感を呼ぶこと、書道作品に使われること等が挙げられます。
要するに、「平常心は道」は中国の思想を集約した禅語で、日本文化にも通じる深い意味を持ち、今もなお重要な教えとして受け継がれています。

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