掛け軸の歴史: (8) 大正時代 | 自我と個性を尊重する芸術

投稿者 :翁志刚 on

自我と個性を尊重する風潮が高まった大正時代(1912年 – 1926年)において「美術は個人の自由な意思による創作によって成立する」というイデオロギーの元、国家をバックにした文展に反発する画家達が出現するようになる。その代表的な団体が日本美術院である。明治時代に岡倉天心を中心に設立されたこの団体は、様々な事情により活動が停滞していたが、岡倉天心の死を受けて弟子である横山大観を中心に再興された。新しく復活した日本美術院が行った展覧会を「再興院展」と呼び、今村紫洸、安田靫彦、速水御舟、小川芋銭、小林古径、前田青邨など若く優れた画家達が登場する。文展、再興院展の他にも多くの団体や画家が登場しそれぞれのイデオロギーの元、切磋琢磨する事により明治時代に続き大正時代も日本美術の発展は続いた。

 

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